フォーム|2026.01.31

「つまずく前に教えてくれる」添え言葉の事例をもっと見る

フォーム入力のエラーを未然に防ぐ添え言葉パターンは多くのECサイトで採用されています。20サイトの実例を集めました。

宮永邦彦
代表取締役 宮永邦彦
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この記事は 「つまずく前に教えてくれる」— フォーム入力のエラーを未然に防ぐ添え言葉 の補足記事です。同じパターンの事例をさらに紹介します。

事例

ユニクロ — パスワード要件を3条件のリストで事前表示

ユニクロの会員登録フォーム。パスワード入力欄の直下に3つの要件がリスト形式で表示されている
ユニクロ — パスワード入力欄の3条件表示

ユニクロの会員登録フォームでは、パスワード入力欄の直下に「8文字以上20文字以内」「半角英字と半角数字を含める」「使用可能な記号一覧」の3条件をリスト形式で表示しています。特に3点目の「次の記号も任意で使用可能です」という表現は、禁止ではなく許可として伝えることで、強固なパスワードを作れるという安心感につながっています。

ユニクロ — 生年月日の「一度登録すると変更できません」

ユニクロの会員登録フォーム。生年月日欄の下に変更不可の注意書きが表示されている
ユニクロ — 生年月日フィールドの変更不可警告

同じくユニクロの会員登録フォームでは、生年月日欄の直下に「生年月日は一度登録すると変更することはできません。」と明記しています。「年月日(YYYY/MM/DD)の順で入力してください」というフォーマット指定と合わせた1文で、入力形式の迷いと不可逆な操作のリスクを同時に解消する構成です。

エレコムダイレクト — 番地の省略変換を矢印で例示

エレコムダイレクトの会員登録フォーム。番地入力欄に省略変換の例が表示されている
エレコムダイレクト — 番地入力欄の省略変換例示

エレコムダイレクトの会員登録フォームでは、番地・建物名の入力欄に「例:24条3丁目4番地 マンション305号室 → 24-3-4 マンション305」と、長い住所をどう省略すればよいかを変換前後の具体例で示しています。文字数制限に引っかかりやすい住所入力で、ユーザーが自力で省略方法を考える手間を省いています。

QVC — メールアドレスの大文字・小文字区別を事前通知

QVCのログインフォーム。メールアドレスの大文字小文字を区別する旨の注意書きが表示されている
QVC — ログインフォームのメールアドレス注意書き

QVCのログインフォームでは、入力欄の上に「メールアドレスは大文字・小文字を区別します。ご登録時と同じ表記で入力してください。」と表示しています。ログインできない原因として気づきにくい大文字・小文字の違いを、エラーが出る前に伝える先回りの設計です。「ご登録時と同じ表記で」という表現が、システムの制約ではなくユーザーの記憶に寄り添っています。

ハニーズ — パスワード入力中に「あと○文字」をリアルタイム表示

ハニーズの会員登録フォーム。パスワード入力欄の下にリアルタイムで残り文字数が表示されている
ハニーズ — パスワードのリアルタイム残り文字数案内

ハニーズの会員登録フォームでは、パスワード入力中に「あと6文字以上入力してください」とリアルタイムで残り文字数を案内しています。「パスワードが短すぎます」という否定的なエラーではなく、残りの行動量を具体的に示すことでユーザーを責めずに次の一歩を促す表現です。入力ルール(半角英数字6〜20文字)もフィールド直上に先出ししています。

💡 さらに改善するとしたら

パスワード条件を満たしたものから順にチェックマークをリアルタイムで付けていく「条件チェックリスト」形式にすると、残り文字数だけでなく「英数字を含んでいるか」「IDと異なるか」等の条件充足状況も一目で把握でき、送信時のエラーをさらに確実に防げる。 「Microcopy: The Complete Guide」Chapter 17: Preventing Errors and Other Setbacks

ヒマラヤ — 迷惑メール対策の受信許可ドメインを具体的に案内

ヒマラヤの会員登録フォーム。メールアドレス入力欄の下に受信許可すべきドメインが具体的に記載されている
ヒマラヤ — メールアドレス入力欄の受信設定案内

ヒマラヤの会員登録フォームでは、メールアドレス入力欄の直下に「迷惑メール対策をされている方やドメイン指定受信の設定をされている方は mailnews@himaraya.co.jp e-support@himaraya.co.jp からのメール受信可能設定をしてください」と、許可すべきアドレスを2つ具体的に記載しています。「届かない場合は迷惑メールフォルダを確認」という事後対応ではなく、登録前に受信設定を促すことで問題そのものを防いでいます。

ディーライズ — 「最近誤入力が増えています」で注意を喚起

ディーライズの購入フォーム。メールアドレス確認欄に誤入力増加の注意書きが表示されている
ディーライズ — メールアドレス確認欄の注意喚起

ディーライズの購入フォームでは、メールアドレス確認欄の直下に「※最近メールアドレスを誤ってご入力されるケースが増えております。今一度ご確認ください。」と表示しています。「ご確認ください」だけの一般的な注意文ではなく、「最近増えている」という事実を添えることで、ユーザーに「自分も気をつけよう」と自発的な確認行動を促す工夫です。

💡 さらに改善するとしたら

「誤ってご入力されるケース」と書くだけでなく、「特に『.co.jp』と『.com』の打ち間違いが多くなっています」のように具体的な誤りのパターンを示すと、ユーザーが自分のアドレスのどこを確認すればよいかが明確になり、注意喚起の効果がさらに高まる。 「Microcopy: The Complete Guide」Chapter 7: Error Messages

ECカレント — ユーザーIDに「(推奨)」ラベルで迷いを解消

ECカレントの会員登録フォーム。ユーザーIDのドロップダウンに「メールアドレスをユーザIDにする(推奨)」が表示されている
ECカレント — ユーザーIDフィールドの推奨ラベル

ECカレントの会員登録フォームでは、ユーザーIDのドロップダウンに「メールアドレスをユーザIDにする(推奨)」をデフォルト値として表示しています。「何を入力すればいいか」という疑問に選択肢そのもので答え、さらに「(推奨)」の一語で最適な選択を示す設計です。独自IDを設定してログイン時に思い出せないという先々のトラブルも未然に防いでいます。

💡 さらに改善するとしたら

「(推奨)」の理由を「パスワード忘れ時にもメールで復旧できます」のようにユーザー視点のベネフィットとして一言添えると、なぜメールアドレスが推奨なのかが納得でき、素直にデフォルト選択を受け入れやすくなる。 「Microcopy: The Complete Guide」Chapter 15: Questions Answered and Knowledge Gaps Bridged

セブンネットショッピング — 認証コードの到着時間と未着時の対処法を先回りで案内

セブンネットショッピングの会員登録フォーム。メールアドレス入力欄の上に認証コードの到着時間と未着時の対処法が表示されている
セブンネットショッピング — 認証コード到着時間の事前案内

セブンネットショッピングの会員登録フォームでは、メールアドレス入力欄の直上に「メールで認証コードが届くまでに数秒〜1分程度かかる場合があります。お待ちいただいても届かない場合は、メールアドレスに間違いがないかをご確認ください。」と表示しています。メール認証で最も多い「届かない」という不安に対して、「数秒〜1分」という具体的な待ち時間の目安と、届かなかった場合の対処法を1文で先回りして伝えている設計です。

💡 さらに改善するとしたら

「迷惑メールフォルダもご確認ください」という対処法を追加すると、メールアドレスに間違いがない場合の次のアクションも提示でき、行き止まりを防げる。 「Webコピーライティングの新常識 ザ・マイクロコピー [第2版]」第5章 メルマガ登録フォームのマイクロコピー — 5-7

ベルーナ — パスワード形式のルールを入力欄直下に常時表示

ベルーナの会員登録フォーム。パスワード入力欄の直下に形式ヒントが常時表示されている
ベルーナ — パスワード入力欄の形式ヒント

ベルーナの会員登録フォームでは、パスワード入力欄の直下に「パスワードは「半角英数字」「5〜32文字以内」で入力してください」と常時表示しています。文字種と文字数範囲という2つの制約を短い1文にまとめ、入力前から目に入る位置に置くことで、「記号は使えるのか」「何文字必要なのか」という疑問をエラーが起きる前に解消しています。

💡 さらに改善するとしたら

条件を箇条書きにし、入力中にリアルタイムでチェックマークが付く形にすると、ユーザーは自分の入力が要件を満たしているかを即座に確認できる。 「Microcopy: The Complete Guide」Chapter 17: Preventing Errors and Other Setbacks

ベルーナ — お客様番号の所在をプレースホルダーで案内

ベルーナの会員登録フォーム。お客様番号欄のプレースホルダーに所在の案内が表示されている
ベルーナ — お客様番号欄のプレースホルダー案内

同じくベルーナの会員登録フォームでは、「お客様番号をお持ちの方」欄のプレースホルダーに「お買上げ明細記載のお客様番号をご入力ください(任意)」と表示しています。カタログ通販からオンラインへ移行する既存顧客に向けて、「お買上げ明細記載の」という一語で番号の所在を明示し、さらに「(任意)」の括弧書きで番号がない新規顧客を不安にさせない配慮をしています。

サイクルベースあさひ — 「過去に注文済みの方は再登録不要」の事前告知

サイクルベースあさひの会員登録フォーム。過去に注文済みの方は新規登録不要という注意書きが表示されている
サイクルベースあさひ — 重複登録を防ぐ注意書き

サイクルベースあさひの会員登録フォームでは、入力欄に手をつける前の位置に「※過去に1度でもご注文いただいている場合、新規会員登録の必要はございません。」と表示しています。以前注文したことがあるがアカウントの状況がわからないユーザーが、誤って重複登録を試みることを入口の段階で防いでいます。「私はここで登録する必要があるのか?」という疑問に先回りして答える設計です。

阪急阪神百貨店 — ログインボタンに「誰のためのボタンか」を添える

阪急阪神百貨店のログイン画面。2つのログインボタンそれぞれに対象ユーザーの説明が添えられている
阪急阪神百貨店 — ログインボタンの対象ユーザー説明

HANKYU HANSHIN E-STORESのログイン画面では、「H2O IDでログイン」ボタンに「※メールアドレスでログイン」、「E-STORES会員IDでログイン」ボタンに「※H2O IDへの再登録がお済みでない方」というサブテキストを添えています。ID統合で旧ID・新IDが混在するなか、社内用語ではなくユーザーの状況に寄り添った言葉に翻訳することで、「どちらのボタンを押せばいいのか」という迷いを即座に解消しています。

💡 さらに改善するとしたら

2つのボタンの前に「どちらでログインするか迷ったら」というヘルプリンクを設け、簡単な判定フロー(例:「2024年9月以降にメールアドレスで新規登録した方→H2O ID」「それ以前の会員番号をお持ちの方→E-STORES会員ID」)を用意すると、どちらにも該当するか判断しきれないユーザーの離脱を... 「Microcopy: The Complete Guide」Chapter 15: Questions Answered and Knowledge Gaps Bridged

オートウェイ — 配送先の種類に応じた送料の違いを選択肢の直下で明示

オートウェイの会員登録フォーム。個人名・店名選択欄の直下に送料の違いが表示されている
オートウェイ — 配送先種別に連動した送料案内

オートウェイの会員登録フォームでは、「個人名/店名・会社名」の選択欄の直下に「店名・会社名の場合は送料無料、個人名の場合は1本あたり別途330円の送料が掛かります」と表示しています。タイヤ通販特有の送料ルールを「条件により異なります」と曖昧にせず、選択の直下で具体的な金額差を明示することで、後から送料に驚くという不満を未然に防いでいます。

通販生活 — 「メールアドレス・パスワードどちらも忘れた方」への専用リンク

通販生活のログインフォーム。パスワード忘れに加え、メールアドレスもパスワードも両方忘れた方向けのリンクが用意されている
通販生活 — メールアドレス・パスワード両方忘れた方への救済リンク

通販生活のログインフォームでは、「パスワードを忘れた方へ」の下に「ご登録のメールアドレス・パスワードどちらも忘れた方へ」という専用リンクを設けています。多くのサイトがパスワードリセットのリンクしか用意しないなか、登録メールアドレスすら思い出せないという深刻な状況に対して別途の救済手段を用意しています。カタログ通販のユーザー層には登録から時間が経っている方も多く、現実のユーザー行動を見据えた設計です。

ジュン オンライン — メンバーズカードの裏面確認を画像付きで案内

ジュン オンラインの会員登録フォーム。メンバーズカードの会員番号入力欄の横にカード画像と裏面確認の案内が表示されている
ジュン オンライン — メンバーズカード裏面の確認案内

J'aDoRe JUN ONLINEの会員登録フォームでは、メンバーズカードの会員番号入力欄の横にカード実物の画像と「メンバーズカードの裏面をご確認ください。」というテキストを並べて表示しています。「会員番号がどこに書いてあるか」という疑問に対して、テキストだけでなく視覚的な補強も加えることで、ヘルプページを探す前にその場で解消できるようにしています。

💡 さらに改善するとしたら

カード画像上に会員番号とエントリー番号の記載位置を矢印や枠で具体的に示すと、「裏面のどこに書いてあるか」が一目で分かる。 「Microcopy: The Complete Guide」Chapter 15: Questions Answered and Knowledge Gaps Bridged

紀伊國屋書店 — メールアドレス分割入力の具体例つきヒント

紀伊國屋書店の会員登録フォーム。メールアドレスの分割入力欄の下に具体例つきのヒントが表示されている
紀伊國屋書店 — メールアドレス分割入力のヒントテキスト

紀伊國屋書店ウェブストアの会員登録フォームでは、メールアドレスを「@より前」と「@より後」に分割して入力するUIに対して、「上段に@(アットマーク)より前(例:exam)を、下段にうしろ(例:kinokuniya.co.jp)を入力してください。」と具体例付きのヒントを表示しています。馴染みのない分割入力UIに対して、抽象的な説明だけでなく具体的な入力例を示すことで、ユーザーが迷わず入力できるよう配慮しています。

💡 さらに改善するとしたら

そもそもメールアドレスを2フィールドに分割するUI自体が一般的でなく混乱の元になるため、1つのフィールドに統合し確認用の再入力欄を設ける方が、ヒントテキスト自体が不要になりユーザーの認知負荷が大幅に下がる。 「Webコピーライティングの新常識 ザ・マイクロコピー [第2版]」第4章 サインアップフォームのマイクロコピー — 4-2

ペットゴー — 「ログインでお困りの方」セクションで外部ID登録の可能性を示唆

ペットゴーのログイン画面。ログインでお困りの方セクションに外部サイトIDで登録していないかの問いかけが表示されている
ペットゴー — ログイン困りごとセクション

ペットゴーのログイン画面では、下部に「ログインでお困りの方」というセクションを設け、「外部サイトIDで登録していますか?」と問いかけています。楽天IDやAmazonでログインできることを案内することで、メールアドレスとパスワードでログインできない原因が「外部IDで登録していたから」というケースを拾い上げています。「お困りの方」という寄り添う表現が、ユーザーの離脱を再試行に変える工夫です。

💡 さらに改善するとしたら

「パスワードを忘れた方はこちら」のリンク直下に「登録時のメールアドレスに再設定リンクをお送りします(1分で完了)」のように、パスワード再設定の手順と所要時間を一言添えるとよい。 「Microcopy: The Complete Guide」Chapter 4: Sign Up, Login and Password Recovery

トラノテ — パスワードだけでなくメールアドレス忘れにも対応するリンク

トラノテのログイン画面。パスワード忘れに加え、メールアドレス忘れのリンクも用意されている
トラノテ — メールアドレス忘れ対応リンク

トラノテのログイン画面では、「パスワードをお忘れの方はこちら」と並べて「メールアドレスをお忘れの方はこちら」というリンクを設けています。DIY用品は購入頻度が高くなく、アカウント登録から時間が経っているケースが多いため、「どのメールアドレスで登録したか思い出せない」という状況を見越したサポートリンクです。

ユニクロ — 登録ボタン直下に確認メールの予告と受信設定案内

ユニクロの会員登録フォーム。登録ボタンの直下に確認メールの予告と受信設定への案内が表示されている
ユニクロ — 登録ボタン直下の確認メール予告

ユニクロの会員登録フォームでは、「会員登録する」ボタンの直下に「ご登録完了後、ご入力いただいたメールアドレスに、ご登録の確認メールをお送りします。(ご登録前にメールの受信設定のご確認をお願いします)」と表示し、受信設定ページへのリンクも添えています。ボタンを押した後に何が起きるかの予告と、確認メールが届かないリスクへの対処法を1文で伝える構成です。

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